名城大学鉄道研究会

3日目(9月7日)

1:坊ちゃんの街、松山へ

さて、長いようで短い合宿もいよいよ大詰めである。少人数になった我々一行が向かう最後の見学地は伊予鉄道の古町 車庫だ。普通の鉄道と路面電車が同居している珍しい車庫である。車庫に隣接する古町駅に集合し、職員の方の案内を受けて駅の 構内からそのまま車庫へと向かう。

2:古町車庫


まず見えてきたのは伊予鉄では久々の新造車610系である。近頃流行しているステンレスボディに愛媛の名産品の蜜柑をイメ ージしたオレンジ色の帯が巻かれている。

検査場の建物内ではあの「坊ちゃん列車」の機関車が整備中であった。機関車が蒸気ではなくディーゼル駆動なのが残念だが 、小さな客車を引っ張って街中を走る姿は愛嬌たっぷりで、観光客や市民の注目の的になっている。

その隣では元京王5000系の700系が車輪を研磨中であった。奥の方では台車や各種機器のメンテナンスが行われていた。

次は軌道線(路面電車)の車庫を見学する。車庫は本線をはさんで反対側にあるので、通過列車に注意しながら本線を渡る。 伊予鉄では初の低床車モハ2100形が留置されていた。従来の車両と比べると白を基調とした外観で異質な印象を受ける。これまで の低床車といえば連接車しかなかったが、2100形は1両単体で低床を実現した車両である。610系同様の蜜柑をイメージしたオレン ジの塗装が下部に施されている。


2100形の前で記念撮影。


記念撮影後、モハ2000型の車内を見せていただいた。車齢50年以上というだけあり、車内もレトロな雰囲気が十分で、運転台 の後ろにあるICカード対応の最新型の運賃箱が浮いて見えるほどだ。ふいにマスコンの製造元を確認すると、名古屋の鉄道車両メ ーカーである日本車両が作ったものだった。
最後に職員の方にお礼を言って解散した。このあとは自由行動となったが、やはり松山ということで道後温泉へ行った人が多かっ たようだ。

「2006年度夏合宿」に戻る     土佐電気鉄道桟橋車庫へ